宿のWeb

参考にしたい宿のホームページ——伝わるサイトの共通点

他館のサイトを見て「うちも、こういう感じにしたい」と思うことがあります。ただ、参考にすべきは配色やあしらいではなく、情報がどの順番で置かれているかです。順番は宿の考え方そのもので、そこを真似ないと、見た目だけ似た別のものになります。

1. 最初の一枚で、ほとんど決まる

伝わる宿サイトは、開いた瞬間に見える一枚が決まっています。露天風呂なのか、料理なのか、部屋からの眺めなのか。何を看板にするかを決めきっているサイトは、その先も読まれます。

逆に、複数の写真がスライドショーで切り替わるだけのトップは、何の宿なのかが伝わらないまま流れていきます。枚数を見せることと、印象を残すことは別です。

2. 情報の順番が、宿の性格を語る

料理を主役にしている宿は、客室より先に料理が出てきます。景色が売りの宿は、館内案内より先に窓の外が出てきます。当たり前のようですが、実際には「客室・料理・風呂・アクセス」という定型の並びのまま作られているサイトが少なくありません。

定型の並びは間違いではありませんが、自館の強みが3番目や4番目に置かれていないか、一度確認する価値があります。

3. スマートフォンで完結するか

宿の予約はスマートフォンから行われることがほとんどです。伝わるサイトは、片手で読める行間、押しやすい大きさのボタン、そして途中で崩れない予約画面を持っています。

確認方法は単純です。ご自身のスマートフォンで、トップページから予約完了の直前まで一度通してみてください。指が止まった箇所が、そのままお客さまが離脱する箇所です。

4. 予約までの距離が短い

読んでいる途中で「泊まりたい」と思ったとき、そこから予約ボタンまで何回スクロールが必要か。伝わるサイトは、どのページのどの位置からでも、一手で予約に入れるようになっています。

ただし、押しつけがましい常時表示のバナーで画面を占領してしまうと、肝心の写真が隠れます。宿の場合は、写真を邪魔しない置き方を選ぶことが多いです。

5. 更新されている気配がある

お知らせの最終更新が2年前で止まっていると、お客さまは「いまも同じ内容で営業しているのか」と不安になります。季節の企画やお知らせが動いているサイトは、それだけで信頼されます。

とはいえ繁忙期に更新の手が回らないのは当然です。だからこそ、更新しなくても古びない構成にしておくか、短時間で直せる仕組みを持っておくかの、どちらかを最初に決めておきます。

見た目から入らない

デザインの話は最後で構いません。何を看板にするか、どの順番で見せるか、どこから予約に入れるか。この3つが決まっていれば、あとは宿の空気に合う見せ方を選ぶだけです。順番が決まっていないまま配色や書体を選んでも、印象は定まりません。

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